b型肝炎治療中や無症候性キャリアでも生命保険に入れるのか

b型肝炎治療中や無症候性キャリアでも生命保険に入れるのか

日本におけるb型肝炎の患者数は、約150万人といわれています。母子感染をはじめとした多数の感染経路の中で、無症候性キャリアと呼ばれる人々がいることをご存知でしょうか。また、b型肝炎にかかっている場合、生命保険には決して入れないのでしょうか。

既に無症候性キャリアとなっている人にも、悩みどころといえるでしょう。

b型肝炎とはどんな病気か

そもそもb型肝炎とはどんな病気かというと、B型肝炎ウイルスに感染したことによって引き起こされる病気です。感染すると1ヶ月から6ヶ月の間に急性肝炎を発症し、黄疸・発熱・倦怠感などに襲われるといいます。ただし、ウイルスに感染した人の3割が実際に発症しますが、7割は発症しません。

また、急性肝炎を発症した人のうち、ほとんどは自然治癒をしますが2パーセントの人が劇症肝炎と呼ばれる、数日で肝臓が機能しなくなる病気を発症します。劇症肝炎は死亡率が7割と大変高い数値を出している病気です。

また、ウイルスに感染した人の15パーセントは慢性肝炎や肝臓がん、肝硬変になる可能性が非常に高いです。ウイルスには肝炎を発症して数ヶ月で完治するタイプのほかに、慢性化しやすいタイプのウイルスも登場しました。

そのため、肝炎になる人ばかりではなく、肝臓がんや肝硬変になる可能性が高い人が増えることになります。

感染力が強いため、正しい知識を持って行動することが必要です。血液と精液で感染する可能性が飛躍的に高く、性行為や母子感染が多いといわれています。それ以外でも不衛生な注射針の使いまわし、刺青、ピアスの穴あけの道具・カミソリ・歯ブラシの共有で感染する危険性が高いです。

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無症候性キャリアとは

聞き慣れない言葉である無症候性キャリアとは、どんな物なのか知っている人は少ないでしょう。そもそも無症候性キャリアとは、b型肝炎に幼い頃にかかってしまっている人がなりやすい症状といえます。大人がかかった場合には、免疫機能が正常に働くため、ウイルスを駆除し、肝炎が治ったらそのまま体内から排除されていることが大半です。

しかし、無症候性キャリアの人の場合、幼少時にかかってしまっているため、ウイルスを異物として排除する機能が育っていません。結果として、肝機能障害を起こすことなくウイルスにかかっているという状態が体内でずっと続きます。

これを持続感染といい、持続感染が継続されている人が無症候性キャリアです。持続感染は永続的に続くと考えられており、体質によっては生涯続く場合もあります。ただし、成長してくるにつれて免疫機能が発達してきた結果によって、体外にウイルスを排除しようとする働きが強くなると、肝炎を発症する可能性が高いです。

発症する可能性が高いのは10代から30代で、8から9割の人はそれ以上悪化しません。しかし、1から2割の人は肝硬変や肝がんにつながるb型慢性肝炎になるリスクが高いので、注意が必要です。

b型肝炎無症候性キャリアでも生命保険への加入は可能か?

b型肝炎の無症候性キャリアの場合、病気は発症していなくても、病気になるリスクが高いキャリアとして、かつては生命保険会社で加入を断られていました。現在でも断る会社は少なからず存在しています。しかし、昨今ではb型肝炎の無症候性キャリアであっても、特約内容や健康診断の結果から、加入できる生命保険が登場しました。

必ずしも病気にかかっていなくても、ウイルスキャリアとして不安を感じている人にとって、朗報といえるでしょう。加入する時に注意するポイントとして、生命保険会社に必ずb型肝炎の無症候性キャリアであることを告げてください。

告げない場合保険に加入できたとしても、保険金が下りない可能性があるからです。また、加入するに当たり、健康な人よりも保険料が高くなることは理解して加入しましょう。健康な人よりもリスクが高いと保険会社に判断されるため、保険料が高くなってしまうのは仕方のないことです。

保険料を適切な金額に設定することで、納得できる保険加入が可能となります。

b型肝炎の無症候性キャリアが保険に加入する時の注意点

保険料が健康な人よりも高めに設定されるばかりでなく、一部の保険に関しては加入不可能となることを理解しておきましょう。まず、がん保険や三大疾病特約の付いている保険に関しては、加入を断られる可能性が非常に高いです。

また、現在医療機関で経過観察をしているのかどうか、治療をしているのかによって、医療保険への加入が可能かどうかは異なります。条件付で加入ができる保険もあるため、確認してから申し込むといいでしょう。条件付であってもb型肝炎の無症候性キャリアの人が加入できる可能性が高い保険としては、医療保険・生命保険、そして引受基準緩和型医療保険です。

引受基準緩和型医療保険とは、告知項目が少なく、以前病気した人や手術をした経験のある人でも治療を受けられる保険となっています。そのためb型肝炎の無症候性キャリアであっても加入しやすいです。また、限定告知型・無選択型と呼ばれるタイプも存在しているため、これらのタイプであれば加入は簡単にできるでしょう。

なお、生命保険の死亡保障に関しては40歳以上になると条件が緩和され、一般の人と変わらずに加入できるといわれています。

発症するリスクが30代までに限定されているため、40代以上は一般の人とほぼ変わらない寿命だからです。

慢性b型肝炎や急性b型肝炎でも保険に加入できるか

治療している期間によって慢性・急性の判断が異なりますが、b型肝炎を発症している人であっても、保険に入ること自体は可能です。ただし、b型肝炎の無症候性キャリアと同様、加入に制限が加わる可能性が高いため、注意してください。

慢性の場合には、過去2年以内に病気の治療で入院していないことが加入条件のひとつとなるでしょう。加入できる保険も引受基準緩和型医療保険だけになると考えてください。それでも全く加入できないよりも、加入できるだけ生活面で不安を感じなくて済みます。

急性b型肝炎の場合、入院を含む治療履歴があるかどうかによって、加入できる保険の種類が異なるでしょう。現在治療中の人の場合、まず直してから保険加入を考えてください。治療中であるとどんな保険であっても加入できません。

治療後2年たてば保険会社側でも、一定の条件の下に加入を許可する場合もあります。入院や治療がなくても経過観察で医療機関を定期的に受診している場合、生命保険・がん保険に関しては問題なく加入できるでしょう。医療保険に関しては保険料が上がる可能性や、一定の条件が付くことを理解してください。

なお、急性・慢性どちらであっても、治療完了後2年経過していれば、問題なく保険に加入できます。